凡事徹底 当たり前に真剣にやった人間が勝つ
「成功者がj実践する「小さなコンセプト」」(野地 秩嘉 著 光文社新書)を読みました。
「小さなコンセプト」とは、本書によると、「長期間守る自分との約束で、自分の行動の指針」とのことです。
本書で紹介されている方のうち、何人かの「小さなコンセプト」を紹介します。
- 1 鈴木俊文 セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問
- 2 松下幸之助 松下電器産業創業者
- 3 緒方大助 元らでぃしゅぼーや社長
- 4 江見 朗 ライドオン・エクスプレス社長兼CEO
- 5 松本 大 マネックス証券会長
1 鈴木俊文 セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問
「情報をもとに「自分で考える力を鍛える」」
- 「他社の成功体験にとらわれない」「未来は過去の延長ではない」と言い続けている。
- 成功体験は、時代や環境が変われば、成功への道も違っていることから、そんな情報は何の役にも立たない。
- 変化の速い時代だから、過去のデータの重要性は薄れている。
- 過去から未来を予測するのではなく、ありうる将来を予測して、そこから現在の行動を考えるべき。
- 必要なのは情報収集能力ではなく、「考える力」である。
(本書より)
どうしても、過去の成功体験に基づいて行動を決めてしまうことが多いと思います。
考えて行動した結果、うまくいかなかったとしても、周りがそれを責めないということが大事でしょうね。
2 松下幸之助 松下電器産業創業者
「運の強い人物を採用する」
- 学力、人格の甲乙つけがたいときは、履歴書などを参考にして、運の強い人を選ぶ。
- 運のいい社員は、会社にも運が向いてくる。
(本書より)
運は大事です。
でも、運がいいとか悪いとかは、どこを見て判断されだのでしょう。
3 緒方大助 元らでぃしゅぼーや社長
「撤退の決断こそ経営者の仕事」
- 経営者、ビジネスマンにとってもっとも必要な能力は決断力
- そのなかでも退くことを決めるのがもっとも難しい。
- 大切な決断力とは進む判断ではなく退く判断
- 優秀な経営者はやめる決断が早い。
(本書より)
「退く決断を早く」という意見ですが、一方で、「苦しい時をあきらめず耐えたら業績が上向いた」という人もいます。
早く撤退したほうがいいのか、耐えて粘ったほうがいいのか。
むすかしいですね。
4 江見 朗 ライドオン・エクスプレス社長兼CEO
「当たり前のことを真剣にやった者が勝つ」
- 凡士徹底。当たり前のことを真剣にやった人間が勝つ。
- 嫌な仕事はライバル企業も嫌な仕事。それなら、熱意をもって取り組んだ方が勝ち
(本書より)
5 松本 大 マネックス証券会長
「大切なのは1日も休まず書き続けること」
- 大切なのは1日も休まないこと。1回でも休んでしまえばお客さんから信頼をなくす。
(本書より)
小さいことを徹底して、しかも継続してやることが結果に結びつく。と筆者は述べています。
一番納得できた内容でしたが、実際、継続することはどんなに難しいことか・・・。
その他、60人近くの方のコンセプトを本書で紹介しています。
私は、江見氏のコンセプトが一番いいなと思いました。
本書を読んでいただき、それぞれの方の行動の指針となる「小さなコンセプト」が見つかればいいですね。