知的戦闘力を向上させるジャンルについて(その1)
知的戦闘力を高める独学の技法(山口 周著「ダイアモンド社」)を読みました。
今「独学」が必要な理由として4点述べられており、紹介しますと
- 「知識の不良債権化」-学校で学んだ知識は急速に時代遅れになる
- 「産業蒸発の時代」-イノベーションはいまの仕組みを根底から覆す
- 「人生三毛作」-労働期間は長くなるのに企業の「旬の寿命」は短くなる
- 「クロスオーバー人材」-二つの領域を横断・結合できる知識が必要となる
(以上)
確かにそのとおりだと思いますが、特に「4」は納得できますね。
複雑多様化する社会の中で、二つどころではなく、三つ、四つの領域を横断・結合し、イノベーションを起こすことが必要になるでしょう。
さらに、本書では、知的戦闘力を向上させるために、有用と思われる11のジャンルと、その考察について下記のとおり述べられています。
1 歴史 -人類のらせん状の発展から未来を予測する力を身につける-
<歴史を学ぶことの意味>
①目の前で起きていることを正確に理解することができる。
②未来を予測する能力が高まる。
「今起こっていること、今後起こることは、歴史の中でも起こっている。」というのが、ざっくりとした理由です。
確かにそのとおりかもしれませんが、今の出来事と歴史の出来事を繋げるには、かなりの想像力が必要でしょうね。
2 経済学 -競争に勝ち続けるためにマーケットの原理を知る-
<経済学を学ぶ意味>
①市場がどのように振る舞うかを知ることができる。
②「価値」という概念の本質について洞察を得られる。
ビジネスの世界における知的戦闘力を高め、また、経済学的センスを身につけることができるということです。
ビジネスの世界で成功するためには、経済学を学ぶべし。当然と言えば当然ですが。
3 哲学 -いまのルールに疑問を感じ、自分の頭で考える力を鍛える-
<哲学を学ぶ意味>
①自分で考える力を鍛える
哲学の提案には必ず大きな「否定」が含まれていなければいけない。
つまり、世の中で主流となっているものの考え方や価値観について、「本当にそうだろうか、違う考え方もあるのではないだろうか」と考えることが、「哲学する人」に求められる基本的態度だということです。
4 経営学 -思考プロセスを追体験しながらビジネスの共通言語を学ぶ-
<経営学を学ぶ意味>
ビジネスの現場で用いられている言語は基本的に経営学の用語なので、これを学ばないと基本的なコミュニケ-ションすらできない。
経営学を独学するための基本は、定番中の定番をしっかりと押さえること。とのこと。
では、定番の書籍は何なのか。ということで、次の書籍が紹介されています。
- 作者: Philip Kotler,Kevin Lane Keller,恩藏直人,月谷真紀
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/04/19
- メディア: 単行本
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- 作者: ジェイ・B・バーニー,岡田正大
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/12/05
- メディア: 単行本
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その他、6冊紹介されています。
とりあえず、今回はここまで。
次回に続きます。