老後レス時代がやってくる 避けられない2040年問題
「老後レス」という言葉はあまり聞きませんが、私たちの人生から「老後」という時間が消えていくということです。
朝日新聞に老後レスに関する記事が掲載されていました。
関心の高いテーマだと思いますので、概要を紹介します。
(11月2日の記事より)
- いま、研究者や政府関係者の間で最も懸念されているのが、「2040年問題」である。
- このころ、団塊ジュニアという大きな人口の塊が高齢世代入りし、老年人口が最多となる。この世代はロスジェネとして経済基盤も弱く、単身率も高い。日本社会の持続可能性が大きな危機に瀕(ひん)する年、それが2040年
- これは、どの政党が政権を握ったとしても、誰が首相になったとしても、必ず日本社会を襲う「時限爆弾」と言われる。発火までの導火線の長さは、わずか20年
- この難題を解決する処方箋(せん)は、「高齢者そのものです」と国立社会保障・人口問題研究所前副所長で、明治大学特任教授の金子隆一さんは語る。
- 10月4日に召集された臨時国会の所信表明演説で安倍晋三首相は「(高齢者の)豊富な経験や知恵は、日本社会の大きな財産です。意欲ある高齢者の皆さんに70歳までの就業機会を確保します」と語った。
- 方向性は間違っていない。しかし二つの点で、現政権の姿勢には危うさが感じられる。
- 一つは、公的支援をできる限り抑えようという意図が見え隠れする点だ。
- 体力が落ち、健康状態も一人一人違う高齢期は、公によるセーフティーネット(安全網)がなければ、安心して働くこともできない。
- もう一つの懸念は、少子高齢化は猛スピードで進んでおり、負担を先送りする時間的余裕はないこと。
- 高齢者も支え手に回る社会を実現するための施策は、決して高支持率につながるような政策ではない。今の政治や政権に、そんな泥をかぶる覚悟はあるだろうか。
- 「2040年には推計で年間、約168万人が亡くなります。戦争以外でこれほどの人が死ぬことはなかった。168万の魂がどう旅立っていくのか、それが、この日本の100年を象徴するのではないでしょうか」中央大学教授の宮本太郎さんは、取材でこう語った。
(以上)
2040年問題は、よく言われることですね。
国の姿勢について指摘していますが、個人の努力も必要
まずは、健康状態を保つ努力をすること。
健康寿命を延ばす取り組みが必要ですね。
全国の自治体で行われている健康増進活動の取り組みを紹介するサイトを見つけました。
少子化の問題に対しては、幼児教育・保育の無償化の実施により「対応完了」という声も聞きますが、まだまだ対策は必要だと思います。
働き方改革を含め、取り組みをもっと進めていただきたいですね。