知的戦闘力を向上させるジャンルについて(その2)
「その1」の続きです。
知的戦闘力を向上させるジャンルについて紹介します。
- 1 心理学 -人間がどう感じ、考え、行動するかという「不合理生」を知る-
- 2 脳科学 -人間がしばしば起こすエラーを正確に理解・予測する-
- 3 文学 -「実のある嘘」から人間性を深く理解する-
- 4 自然科学 -新たな発見や仮設がビジネスの問題解決の糸口になる-
1 心理学 -人間がどう感じ、考え、行動するかという「不合理生」を知る-
人は多くの場合、不合理に振る舞ってしまうが、なぜ不合理に振る舞うのかを解き明かすのが心理学
人間の不合理な判断基準にフィットした商品が生き残っているため、ビジネスパーソンは心理学を学ぶことが有益。
とのことです。
※本書で紹介されている「お薦め書籍」の1冊です。
2 脳科学 -人間がしばしば起こすエラーを正確に理解・予測する-
人間というシステムがしばしばおかしてしまうエラーについて、「エラーの出方」のパターンを学び、「いま、何が起きているのか?」「これから、何が起きるのか?」という問いに対し、高い確度の答えを得る技術を高めることができる。
とのことです。
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進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: 講談社
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3 文学 -「実のある嘘」から人間性を深く理解する-
よりよく世界や人間を理解するための情報として、文学はとても重要。
例えば、19世紀後半のパリや20世紀半ばのアフリカにおける生活・社会・風俗を感覚的に理解することは、統計数値やレポートを読んでも難しいが、文学作品はそれが可能。とのこと。
具体的にイメージしやすいということですね。
また、優れた文学作品は、たとえ嘘であったとしても、そこに「人間性」を深く理解するためのよすががあるとのことです。
本書では、「源氏物語」の例があげられており、『本居宣長が指摘した「もののあはれ」」というのは、つまり、「源氏物語」に平安時代特有の「人間性」が表現されている。』と書かれています。
4 自然科学 -新たな発見や仮設がビジネスの問題解決の糸口になる-
本書では、蟻塚の例(蟻塚には7割の働き蟻と3割のサボり蟻がいるが、サボり蟻に見える蟻は危急存亡に備えたバッファであること)を引き合いに、稼働率100%の組織では危急存亡のときには対応できないという洞察が得られると書かれています。
自然界の現象をよく見ると、ビジネスや我々の生活に役立つことがいろいろあるかもしれませんね。
ここまで幅広くいろんな分野の本が読むことができればいいかなと思います。
今まで関心がなかった分野(私は、哲学、脳科学、自然科学です)についても、少しずつ読み始めたいと思いました。