働き方 完全無双を読みました。
「働き方完全無双」(ひろゆき 著)を読みました。
本書の構成を紹介しますと
序章 :まずは「個人」と「社会」を分けることから
第1章:能力なんてものは存在しない-個人の「攻め方」無双
第2章:あなたが社会に殺されないために-個人の「守り方」無双
第3章:会社がずっと生き残るわけないじゃん-経営者視点の「企業の論理」無双
終章 :日本はこうやって生き延びろ
となっています。
その中で、私が関心を持ったところですが
若者よ、「ベーシックインカム」を前提に生きよ
- 老後にガンになったら投与される投与される2000万円を、もし若いときの教育や結婚の費用に使えていたとしたら、かなり人生が変わると思う。
- 貯金もなく1人で生きて老後に病床で10カ月の寿命を延ばしてもらうより、若いうちに生活を安定させて結婚して子どもを育てて孫に囲まれて10か月早く死ぬほうが幸せではないか。
- どちらの人生が正しいというわけでなく、自分の人生の選択は自分で決めるというのが大事
(本書より)
「医療にかかっても全額自己負担するから、毎月の保険料は払わないという選択もありにすべき。」という趣旨かと思います。
少子高齢化となり医療保険や年金の将来の持続可能性について懸念される中、「病院に行っても10割負担するから、保険料は支払わない」という意見が増えてくるかもしれませんね。
著者は「ベーシックインカム」をすすめています。高齢者も含めて国民全員の医療費を3割負担にし、生活保護をなくし、相続税を増やし、年金制度も徐々にシフトすれば、国民全員に月7万円配ることができる93兆円が捻出出来ると本書で述べられています。(具体的な財源捻出方法について本書で紹介されていますので、関心のある人は御覧になられたと思います)
ベーシックインカムを著者がすすめる理由として、「生活のために嫌々働かなくちゃいけないというマインドがなくなることが大事」と述べられています。
納得しやすい意見だと思います。
今後、人工知能が進化するなか、ベーシックインカムの導入が必要という意見もあります。
日本はこうやって生き延びろ
- 結局、オイシイ業界は観光だけ
- ギリシアは1000年以上も観光業で食べている
- 「死ぬ前にあそこは見ておきたい」と思わせる観光地を、日本も国を挙げて注力して作るべき
- 日本を今の状態で停滞させて、全国を観光地化にしてしまえば、キューバのようにダラダラ暮らせるようになると思う。
- 全国を日光江戸村みたいな街並みにするか、秋葉原にようなアニメやゲームの街を広げていくのが正攻法
(本書より)
著者は、日本が生き延びる方法として、経済的発展を追い求めるのではなく、むしろ、経済の競争から降りた方がいいという意見です。
「観光しやすい国づくりを上手に進めていく」ことを目指すべきということですが、そうすると、観光が主な収入減だと、現在の生活水準も落ちる可能性があると思います。
どちらを選ぶかですね。