元日の社説。要点は(読売新聞)
最後に読売新聞の社説を紹介します。
<要 点>
70年余り続く平和と繁栄を、どう守り抜くのか。周到な戦略と、それを的確に実行する覚悟と行動力が求められる年となろう。
1 北朝鮮に対して
- 北朝鮮による緊張が高まっている
- 日本政府は自衛隊と米軍の連携を深め、ミサイル防衛を着実に増強すべき。
- 万一を想定し、国民や在韓邦人の避難・保護、朝鮮半島からの避難民対策に万全を期すべき。
- 北朝鮮を封じ込めつつ、暴発に追い込まないよう、駆け引きによって核ミサイル計画を放棄するための対話を迫る。
- それには、国際包囲網の維持が欠かせない。長期戦を覚悟する必要もある。
2 中国に対して
- 富強路線を突き進む中国との外交は、微妙なかじ取りが要る。
- 信頼醸成のためには、日本が中国の動向を見据えつつ、必要に応じて注文をつける方が、迂遠に見えても有効な手段である。
- 中断している両国首脳の相互往来に、道筋をつけるべき。
- 会談を重ねて立場の相違を埋め、互恵のための妥協点を探ってもらいたい。
3 国民負担議論の好機
- 家計と、金融を除く民間企業の金融資産を合計すれば、3000兆円超という途方もない額だ。
- 旧来の常識にとらわれず、眠っているカネを動かす大胆な政策を展開すべきだ。
- 医療・介護・年金制度の長期的な安定こそが、政府が旗を振る「人生100年時代」を安心して迎える前提となる。
- 国政選挙の予定がない今年は、国民負担を議論する好機だ。秋の自民党総裁選で3選を目指す首相と挑戦者は、社会保障と財政の安定策を競ってほしい。
- 政治に求められるのは、国民の不安を取り除くとともに、未来への展望を開くことである。
以上
外交、内政と盛りだくさんな内容です。
内政の面で、「大胆な政策」と書いてありますが、具体的にどのような政策を意図しているのかの記述がほしかったですね。
日経新聞にも書いてありましたが、今年は選挙がないので、じっくりと社会保障について議論を進めていただきたいです。
5紙の社説を紹介しました。
特徴としては、
だと思います。
1年間、各社の主張どおりとなるでしょうか。