保育料の無償化が来年10月から開始される方向です
幼児教育・保育の無償化を来年10月から実施する方針を政府が固めたとのことです。
そもそも、再来年の4月から全面実施する予定でしたが、
そもそも、再来年の4月から全面実施する予定でしたが、消費税率が10%になる時期とあわせて実施することで、子育て世帯の負担を和らげる狙いがあるとのことです。
なお、無償化となる範囲は、
①0~2歳児は住民税非課税の低所得世帯
②3~5歳児は、幼稚園、認可保育所、認定こども園に通う全ての世帯
です。
また、5歳児については、いち早く、来年4月から実施されます。
さらに、認可外保育施設については、就労などで市区町村から保育が必要と認定された世帯に限り、月3万5千円を上限に補助される方針であり、幼稚園で一時的に預かる「預かり保育」も対象とされる方向とのことです。
いずれにしても、予定よりもはやく無償化になるということはうれしいことだと思いますが、一方で、待機児童が増えないかという危惧もあります。
兵庫県明石市では、中学3年までの子どもの医療費無料化や第2子以降の保育料無償化といった充実した子育て支援策を推進していることから、子育て世帯を中心に市外からの転入者が増えましたが、待機児童が7年連続で増えています。
国も認可保育所の整備や企業主導型保育の実施など、取り組みを進めていますが、無償化の完全実施を踏まえ、一層の推進が必要ですね。
ところで、なぜ、0から2歳児は低所得者世帯だけが対象なのでしょう?
一般的に0から2歳児のほうが、3から5歳児に比べ保育料は高いと思います。
昨年12月に閣議決定された「経済政策パッケージ」を見ると、「0から2歳児については今後検討」となっています。
財源を考えると、ここまで無償化するのはなかなか困難だと思いますが。