「連携中枢都市圏構想」ってご存知ですか?
8月9日の読売新聞の社説に、連携中枢都市構想について8月9日の読売新聞の社説に掲載されていました。
この連携中枢都市構想とはどのようなものでしょうか?
また、現在、連携中枢都市ってどこにあるのでしょうか?
総務省のHPなどから紹介します。
まず、連携中枢都市圏構想についてですが、
「連携中枢都市圏構想」とは、人口減少・少子高齢社会にあっても、地域を活性化し経済を持続可能なものとし、国民が安心して快適な暮らしを営んでいけるようにするために、地域において、相当の規模と中核性を備える圏域の中心都市が近隣の市町村と連携し、コンパクト化とネットワーク化により「経済成長のけん引」、「高次都市機能の集積・強化」及び「生活関連機能サービスの向上」を行うことにより、人口減少・少子高齢社会においても一定の圏域人口を有し活力ある社会経済を維持するための拠点を形成する政策です。
と、長い定義が総務省のHPに掲載されています。
要は、人口減少・少子高齢化により、単独では、すべての行政課題に対応することが困難な自治体がこれから出てくるので、まあまあ人口も多く、財政基盤もしっかりした自治体が中心となり、まわりの苦しい自治体を巻き込んで、一体となって行政課題に対応しましょう。ということかと思います。
現在、32の連携中枢都市圏の形成の動きがあります。
お住まいの自治体はありますか?
http://www.soumu.go.jp/main_content/000635588.pdf
(総務省HPより)
また、具体的に、それぞれの圏域でどのような取り組みが進められているかについても総務省のHPに掲載されています。
このような動きで、住民サービスが向上すればいいですが、否定的な意見もあります。
例えば
ネット販売などで必ずしも距離に関係なく、物の購入が可能となったこと、新幹線、高速道路など高速移動機関の発達によって、簡単に大都市でのサービス購入などが可能になってきており、果たして隣接する市と他の町村が連携契約を結んだからといって、当該市と町村からなる都市圏が発展するとは限らない。
という意見や
(都市研究センター副所長兼研究理事 佐々木 晶二)
連携中枢都市の振興は農村部町村や地方中小都市から連携中枢都市への人口流出を強化するし、通勤圏外の地域では人口減少や高齢化をさらに助長し、消滅集落を輩出するであろう。
(広島大学名誉教授 森川洋)
とはいえ、このまま何も対応しなければ、衰退していくばかりです。
批判はあるでしょうが、積極的に取り組みを進めることが大切だと思います。