AIと日本企業 日本人はロボットに勝てるか。(その2)
「AIと日本企業 日本人はロボットに勝てるか」について、さらに概要を紹介します。
1 子どもを産むと「得」する社会
【田原氏】
いま、日本の女性たちは子供を産んだら損だと考えている。得に出来るかどうか。
【榊原氏】
フランスでは大家族を優遇している。家族の数が多ければ税金が安くなる。
【竹中氏】
日本も社会保障費を高齢者ばかりに使っていないで家族政策に使えばいい。日本はGDPに対する年金の割合がイギリスより高いが、家族政策のために使っているお金はイギリスの4分の1ぐらいしかない。それをまず増やすこと。
例えば
- 家族旅行をするときに割引がある。
- 二人目、三人目が生まれたときに子育てのための支援費を増やす。
もう一つは、離婚しやすくすること。
離婚をしやすくすると、結婚しやすくなる。結婚しやすくなると、子どももうまれやすくなる。
【榊原氏】
事実婚を優遇すればいい。
【田原氏】
日本で最悪なのは、未婚の女子家庭が貧困。結婚して子ども産んでいるのと、結婚しないで子どもを産んでいるのとでは、置かれている環境が全く変わってしまう。
【竹中氏】
婚外子を認めるかどうか。フランスは認めているし、ヨーロッパの多くは認めている。
(以上、本書より)
家族政策のための予算を増やすことについては賛成です。
子どもを持てばお金がやっぱり必要となりますからね。
必要な財源をどこから生み出すか。高齢者に対する予算を削ることは抵抗が大きいと思いますが、チャレンジする政治家が出ればおもしろいですね。
「離婚しやすくする」ということについては、反対が多いでしょうね。
理由の一つは、家制度が崩壊する危険性があるということ。
もう一つは、生まれる子どものことを考えていないということ。
今の離婚制度が変わるのは難しいでしょう。おもしろい意見だとは思いますが。
2 混乱期を乗り越えられる人材とは
【田原氏】
松下幸之助に「あなたが部下を役員、社長にする時、どこを見るんだ。どういう人間を抜擢するのだ。」と聞いた。
松下氏の答えは「難しい問題にぶつかったときに、それを面白がれる人間だ」と。
(以上、本書より)
言われるとおり、「面白がれる人間」になれたらいいですね。
「面白がって仕事に取り組んだほうが、いい結果になる。」と何かの本に書いてあったことを思いだしました。
なかなか難しいですけど、出来るだけ心掛けたいです。