養育費不払い見逃さない 兵庫県明石市が立て替え制度
兵庫県明石市が、大胆なひとり親支援に取り組んでいます。
明石市といえば、充実した子育て支援策に取り組んでいることで有名な街ですが、さらに、ひとり親支援についても、全国的にも珍しい取り組みを2021年度から始める予定です。
日経新聞に、その概要が明石市が、大胆なひとり親支援に取り組んでいます。
明石市といえば、充実した子育て支援策に取り組んでいることで有名な街ですが、さらに、ひとり親支援についても、全国的にも珍しい取り組みを始めようとしています。
日経新聞に、その概要が掲載されていますので紹介します。
(日経新聞より)
- 明石市の取り組みは、子どもを手放した親が引き取った親に養育費を払わない場合、市が立て替えるというものだ。
- 立て替え後、市は不払いの親に相当額の支払いを求める。
- 支払う能力がありながら応じなければ支払い命令を出す。命令に従わず財産隠しなどの悪質性があれば行政罰の過料を科し、最終的には子どもの同意を前提に氏名などの公表も視野に入れる。
- 「明石から始め、国全体の制度化を期待したい」。泉市長が強調する背景には、ひとり親家庭をめぐる深刻な現状がある。厚生労働省の調査では、児童(18歳未満の未婚者)のいる家庭のうち母子家庭の割合は12年時点で6.8%で、約25年前の2倍。父子家庭は0.8%で1.3倍だ。
- 16年度に全国で養育費を受け取っている母子家庭は全体の4分の1に満たない。ひとり親家庭の約半数が貧困状態だとの同省調査や非正規で働く母親が多いという統計もあり、経済的支援は大きな課題だ。
- 問題意識は国にもあり、5月に改正民事執行法が成立。離婚相手の勤務先や預金口座などの情報を裁判所を通じて入手しやすくなり、不払いに悩むひとり親が強制執行を申し立てやすくした。
- 海外の取り組みは先を行く。米国やオーストラリアなどは専門機関が不払い者の勤務先や収入を把握。運転免許や旅券の停止、刑事罰といった制裁を設ける。不払いの養育費を立て替え、徴収する国もある。
(以上)
子どもの貧困は大変大きな問題です。
その問題を克服する明石市の取り組みはすばらしいと思いますし、ぜひ、全国的に広がってほしいです。
ところで、明石市の泉市長は、暴言問題がありましたが、子育て支援にかける思いは相当なものですね。
これからどんな取り組みを始められるか。注目したいですね。